2100

1/87 12mm

懐かしの、乗工社製”2105”の完成品です。
発売から相当経ったある日、偶然に模型店の在庫を見つけたのです。
すぐさま電話連絡の上、電車に乗ったのも今となっては思い出です。

細かいリベットが省略されていたり、ノーレンズのヘッドライト等、
現在では見劣りする部分もありますが、コストパフォーマンスは高く、
お買い得感のかなり高い、優良な製品だと思います。
歴史的価値も考慮して、外見は無改造のままとしてあります。


2100形というより「B6」の呼び方が馴染み深く、親しみやすい。
「B6」とは鉄道作業局でのこの機関車の形式です。

B6の模型は、どのメーカーの製品も第2,3動輪が集電軸であることが多い。
形態的に第2,3動輪の上部がサイドタンクで覆われているため、
第1動輪よりも外観を崩さずに集電ブラシを当て易いからだと思います。
御多分にもれず、この製品もそのような構造になっています。

動輪各軸は軸バネ可動ですが何故かサイドロッドに関節はありません。

さて、上記の構造によるものかは不明ながら集電性能が良くない。
レールと車輪をきれいにしてもすぐに集電不良でギクシャクする。
如何に外観が良くとも走りが悪ければ模型としては興ざめです。


上回りを外すと第2,3動輪のフランジに当てたブラシが見えます。
よく見ると第1動輪のスプラッシャーの裏が開口しています。

ここから第1動輪のタイヤ裏へのブラシを追加したのがこの写真。
0.3mmの燐青銅線を曲げて元のブラシを固定するビスに共締め。
簡単すぎて30分程でできてしまいます。


反対側から見るとこんな感じ。これで格段に集電性が向上します。

半日近く走らせましたが、ギクシャクすることはありませんでした。
(ただし、フローリング床上の平坦路のみで勾配では未確認)


走行後の車輪は第2,3動輪の汚れが酷く、第1のそれは少な目です。
第1動輪の集電に対する重要性が充分に証明されたと思います。
第2,3動輪を密着させるには補充を増やせは良いと思いますし、
そのためのスペースも若干残されているようです。


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