グロベン(63タイプ)

美少女原型愛護協同組合 ネタ作品


WF2009夏の新作の穴を埋めるべく急造したネタ。

ネタシリーズ第1作目ということで。


ごくごく簡単な解説

「グローブ形ベンチレーター」を略して「グロベン」といいます。
自動車や鉄道車輛の屋根上に乗っているのを見ることができました。
昔の通勤電車(いわゆる国電)の時代に多く採用されていた通風器です。
現在では空調が整っており、このような吸出し形通風器は見ないです。
高効率ながら、昔の電車特有のアイテムであると言えるかと思います。

名前の由来は「丸いから」とか「考案した会社名」など諸説あるようです。
どれが本当かは私には分かりませんが、検索するといろいろ出てきます。

国鉄(鉄道省)で初めて採用したのが「モハ63系電車」だと思います。
戦時中に設計され戦中から戦後にかけて大量生産された通勤電車です。
現在も続く、片側4ヶ所の扉の通勤型基本形を確立した車体でもあります。

モハ63で特に有名なのは、「63019」と「63756」ではないでしょうか。
「63019」は仲間がモハ72・73に改造される中、最後の63となった車体です。
三鷹事件の事故車であり、証拠物件として保全命令が出されていました。
そのため廃車処置を免れて残骸となりながら車籍が最後まで残りました。
「63756」は、かの有名な桜木町事件で全焼してしまった車体です。
この電車の中で百余名の人々が蒸焼きになって亡くなったと言われます。

話がそれましたが、事件・事故に関連して有名になるのも辛く感じます。


(63タイプ)と謳っているのは、この63系のタイプをモデルにしているため。
グロベンには何種類かあるようで、私にも全ての区別はつかないのですが、
63のだけは縁の上辺にテーパーがなく直立しているので見分けられます。
戦時設計なので、作りが簡素化されているのではないかと思っています。
今回、ネタとするにあたっても作りか簡単な63タイプをモデルにしました。

肝心のイベントでの反応ですが、悲しいかな、ほとんど無反応でした。
知らない人も多いと思いますが、ネタ的には失敗だったということですね。


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